朝、猫がごはんを食べ終えて、私の膝に乗ってきます。その重さで、なんとなく一日が始まる。気分が重い日でも、猫のごはんだけは用意する。そういう生活を、もう何年か続けてきました。
私は今、双極性障害と診断されています。でも、ここにたどり着くまでに、少し回り道があったんですよね。そのことを、今日は書いてみようと思います。
うつ病と双極性障害の違いは「躁状態」があるかどうか
調べていくと、一番大きな違いは「躁状態があるかどうか」らしいです。
うつ病は、気分が下に向かったまま続く。波というより、ずっと低いところにいる感じ。一方で双極性障害は、低い時期と、妙に活動的になる時期を繰り返すと言われています。
言葉にするとシンプルなんですが、渦中にいるとそんなに分かりやすくはなかったです。
私が双極性障害と診断されるまでのこと
私の場合、最初に疑われたのは月経前症候群でした。気分の浮き沈みが、周期と関係しているように見えたんだと思います。
たしかに、その説明で腑に落ちる部分もありました。でも、しばらく様子を見ていくうちに、どうも周期だけでは説明がつかなくなっていったんですよね。
そして、月経前症候群の疑いが消えると同時に、双極性障害だと言われました。うつ病という診断を挟まなかったのは、今思えば、運がよかったのかもしれません。
軽躁は「調子のいい日」に見えてしまう
あとから知ったんですが、双極性障害のⅡ型は「軽躁」といって、Ⅰ型ほど激しくない高揚状態が出るそうです。
これがやっかいで。本人も周りも「今日は調子がいいな」くらいにしか思わない。病気のサインだと気づきにくいわけです。
だからうつ病と誤診されやすい、とも一般的には言われています。抗うつ薬だけを飲んでいると、かえって気分が振り切れてしまうこともあるらしく、診断がつくまでの道のりは、人によって本当にいろいろなんだと思います。
このあたりは、素人の自己判断ではどうにもならない部分でした。気になる方は、やはり主治医に相談するのがいいのかもしれません。
どちらが重い、という話ではない気がする
ときどき「うつ病と双極性障害、どっちが大変なの」と聞かれることがあります。
でも、その問いにはうまく答えられません。
うつ病の、底に張りつくような重さ。双極性障害の、上がって下がってを繰り返す疲れ。質は違っても、しんどさに優劣をつけるのは、なんだか違う気がするんですよね。
猫が腎臓を悪くした時もそうでした。病名が違えば、しんどさの形も違う。でも、辛いことに変わりはない。人も猫も、そこは同じなのかもしれません。
違いを知っておくと、少しだけ楽になるかもしれない
それでも、違いを知っておく意味はあったと思っています。
治療の方向が変わるからです。うつ病は抗うつ薬が中心ですが、双極性障害は気分安定薬などを使うことが多いと言われています。診断が変われば、薬も変わる。
私の場合、診断名が決まってからも、すべてが解決したわけではありません。「きっと元父と同じ病気なんだろうな」と自己嫌悪したこともあります。
自己嫌悪したところで、波が消えるわけではないんですけどね。
今日も猫は私の隣で眠っています。明日の気分が上か下か、私にもまだ分かりません。ただ、ごはんを用意して、薬を飲んで、また膝の重さで朝を確かめる。
今はそれくらいでいい気がしています。あとは睡眠大事!くらいですかね。
※この記事は私個人の体験をもとにしたものです。診断や治療については、必ず医療機関でご相談ください。

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