双極性障害なりやすい性格|当てはまっても怖くない理由

猫がごはんを少し残した朝に、私は妙に動揺してしまうことがあります。

普段なら気にしないことが、その日は妙に引っかかる。

体調の波があると、同じ出来事でも受け取り方が変わるんですよね。

「双極性障害になりやすい性格ってあるの?」と検索する方は、たぶん自分や家族の性格を、少し不安な気持ちで見つめているのだと思います。

先に結論をお伝えすると、なりやすいと言われる傾向はあるものの、性格だけで決まる病気ではないようです。

「双極性障害」で検索する人の本当の悩みについては 双極性障害の検索キーワードに見える、本当の悩み で触れました。

私自身の経験も交えながら、できるだけ淡々と整理してみます。


双極性障害になりやすい性格は「3つの傾向」で語られることが多い

よく言われるのは、「人づきあいがよい」「親切」「活動的で熱中しやすい」という3つの傾向です。

具体的には、人に合わせやすく対人関係が良好なタイプ、物事に熱中しやすく行動的なタイプ、責任感が強く頑張りすぎてしまうタイプが挙げられています。

言われてみると、私もどこか思い当たる気がします。

頼まれると断れず、やり始めると止まらない。

ただ、性格の傾向はあくまで傾向で、
当てはまる人がたくさんいるのも事実だと思います。

「自分は活動的だから危ない」と決めつけなくていいのかもしれません。

性格は「原因」ではなく「きっかけ」にすぎない

性格は発症の根本的な原因ではなく、きっかけの一つにすぎないと考えられています。

なりやすい傾向として語られる特徴は、「病気の原因」というより、
「そうなりやすい体質や傾向」という意味合いで語られることが多いようです。

たとえば責任感が強い人は、頑張りすぎてストレスをため込みやすい。

頑張れること自体は、本来とても良いことのはずなんですよね。

ただ、休む合図を見落としやすいという面はあるのかもしれません。

性格を責めるより、無理のかかり方に気づくほうが大事な気がします。

性格が当てはまっても、当てはまらなくても発症することがある

性格が当てはまる人が必ず発症するわけではなく、
当てはまらない人が発症しないわけでもありません。

なりやすい傾向と言われる性格を持っていても、
生涯発症しない方はたくさんいます。

逆に、おとなしく目立たないタイプの方が診断を受けることもあるようです。

私は、性格診断のように「当てはまるか、外れるか」
で考えない方がいいと思っています。

性格はあくまで一つの要素で、ほかの要因と重なったときに、
波が出やすくなるだけなのかもしれません。

不安をあおる情報に、必要以上に縛られないでほしいなと思います。

性格より大きい、発症に関わる4つの要因

発症には性格よりも、遺伝・脳の働き・環境ストレス・身体的な要因が
複雑に絡むと考えられています。

家族に同じ診断の人がいると、
発症のリスクは一般より高くなると言われています。

これは私全部当てはまりますね。
遺伝(母方父方両方からの遺伝という名の体質と思われます)・身体的要因(成長期に家庭崩壊が著しかった)・家族に双極性障害持ち(元父)がいる。と言うことは環境ストレスも当てはまりますね。

脳内では、セロトニンやノルアドレナリン、ドーパミン
といった物質の伝達がうまくいかなくなる、とも説明されています。

セロトニンの役割=「心の安定剤」のような働き

  • 気分を安定させる
  • 不安を和らげる
  • 衝動を抑える
  • 睡眠や食欲を整える
  • 痛みの感じ方にも関与

イメージとしては、アクセルとブレーキが暴走しないように調整する交通整理係

ノルアドレナリンの役割=「戦闘モード」のスイッチ

  • 集中力を上げる
  • 覚醒レベルを高める
  • 危険を察知する
  • やる気を出す
  • ストレスに対応する

イメージは、「よし、やるぞ!」と身体を起こすエンジン


ドーパミンの役割=「報酬・快感システム」

  • 楽しいと感じる
  • 意欲を生み出す
  • 興味を持つ
  • 学習を促す
  • 行動を起こさせる

イメージとしては、「それ面白そう!やってみよう!」


私の場合、ゲーム好きだったのでドーパミンは出てそうですけど…。
常に不安→セロトニン不足
常に「戦闘モード」のスイッチON→ノルアドレナリンの分泌に影響

さらに、大切な人との別れや、職場・家庭の役割の変化
といった強いストレスが加わる。

性格は数ある要因の一つで、しかも一番大きいわけではないようです。

自分を責める材料には、しなくていいのだと思います。

脳の仕組みから双極性障害を見た話は、双極性障害は脳の病気|躁に自分で気づけるようになるまででも書いています。

気をつけたいサインは「眠らなくても平気」になったとき

気をつけたいのは、眠らなくても平気になったときだと言われています。

具体的なサインとして、いつもより活動量や自信が増える、
お金を使いすぎる、行動が急になる、といった変化が挙げられています。

そして、高まりのあとに強い落ち込みが来る。

私の経験でも、調子がいいと感じる時期ほど、あとで反動が来やすかった気がします。

「今、調子がいい」と感じたときこそ、少し立ち止まる。

性格よりも、睡眠や行動の変化のほうが、
波のサインとして分かりやすいのかもしれません。

生活リズムの乱れは、性格以上に波を呼ぶ気がする

個人的には、生活リズムの乱れのほうが、
性格よりも波に直結する気がしています。

睡眠や食事の時間がばらばらになると、体内時計がずれ、
ホルモンや神経伝達物質のバランスが崩れると説明されています。

双極性障害の人は、夜のスマホの光だけでも
睡眠ホルモンの分泌が止まりやすい、とも言われているようです。

私も、夜更かしが続いた翌週は、気分が不安定になりやすい。

起きる時間と夕食の時間を、なるべく一定にする。

性格は変えられなくても、リズムなら少しずつ整えられるのだと思います。

睡眠とリズムの整え方については、双極性障害の回復と、睡眠・決めごとのルール にもう少し詳しく書きました。

受診の目安と、自分を責めないという選択

気分の波で仕事や生活、人間関係に支障が出てきたら、
早めに精神科や心療内科に相談するのが大切だと言われています。

特に、睡眠不足が続く時期や、
大きなストレスのあとは悪化しやすいとされています。

性格のせいだと抱え込むより、
専門家に整理を手伝ってもらうほうが、結局はずっと楽だと思います。

私も、自分一人で何とかしようとして、こじらせた時期がありました。

性格はあなたの責任ではありません。

診断は終わりではない、という話は 双極性障害と診断されても、それで終わりじゃない に書いています。

波と付き合う方法を、少しずつ見つけていけたらいいなと思います。

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この記事を書いた人

「双極性障害」「老猫介護」「ペットロス」「脳疲労」。

このブログでは、
混合状態や在宅生活の中で感じたことを、
猫たちとの暮らしと一緒に記録しています。

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