どうも、こんにちは。こんばんは。リセツです。
突然ですが、愛するペットが余命三か月と聞いて皆様どう思われますか?
早い?長い?それは病気と飼い主それぞれですよね。
少なくとも私は「そー」ちゃんの時に余命一年と言われて号泣しました。
短い。あまりにも短すぎる。そして約一年後、脳に癌が転移したものか、脳炎か、肝性脳症かどれかだとは思われますが、脳がもう普通には働けないほど深く傷んでいた状態で亡くなりました。
息が止まりかけると、胸をトントントンと叩いて呼吸を促し、なんとか生きてくれないかと奇跡が起きないかと足掻いたものです。結果、それもむなしく最後に一声鳴き、体をよじり、息を止めました。それでも胸を叩こうとする私を母と弟は止めました。
阪神淡路大震災のニュースで、人工呼吸を止めたらこの人の命はないから何十分も続けた。と医者が語ったのを思い出しました。たぶん、同じ気持ちだったと思います。
「カイ」ちゃんと「そー」ちゃんの闘病については、こちらのまとめ記事にも整理しています。
余命三か月と言われてから一年後の「カイ」ちゃん
腸のリンパ腫で余命三か月と言われてから一年。
それでも「カイ」ちゃんは、今もマイペースに生きています。
元気すぎる「しぃ」ちゃんから逃げて、逃げきれなかったらへにゃちょこパンチを繰り出す。
ご飯が足りないと文句を言いに来る。
ちゅ~るが食べたいときは、こっちがわかるまで何度でも誘導しに来る。
キャットタワーをリズミカルに登って、私のハイベッドでぐっすり眠る。
そして、なぜか眠りから覚めると、下にいる私に向かって大音量でニャーニャー鳴きます。
文句なのか、催促なのか、あるいはただ「起きた」と報告しているだけなのか。猫様の考えていることは正直よくわかりません。
でも、そうやって毎日ちゃんと自己主張してくれることが、今の私にはとてもありがたいのです。
「カイ」ちゃんに腎臓病の宣告が出た日
そんな「カイ」ちゃんですが、ついに腎臓病の宣告もされました。
老猫あるある、と言ってしまえばそれまでなのかもしれません。
高齢猫に腎臓病が多いことは知っていましたし、いつかは来るかもしれないとも思っていました。
それでも、いざ言われるとやはり少し身構えます。腸のリンパ腫だけでも重いのに、さらに腎臓病まで加わるのか、と。
猫の腎臓病には、大きく分けて二つあるそうです。
ひとつは、長い時間をかけて少しずつ腎機能が落ちていく慢性腎不全。
もうひとつは、短期間で急激に悪化する急性腎不全です。
慢性腎不全は気づきにくい
慢性腎不全は、本当に気づきにくい病気だと言われています。
初期の段階では、症状がそこまで目立たないことが多いからです。
水を飲む量が少し増えたかもしれない。(これが気になって3週間に一度の「カイ」ちゃんの通院で腎臓病と言われました)
なんとなく痩せてきた気がする。(「カイ」ちゃんはむしろ体重増えましたけど)
たまに吐く。(「カイ」ちゃんはたまにどころかこの15年間日常的に毛玉を吐くためだったり食べ過ぎだったりで吐きますが)
食欲にむらがある。(「カイ」ちゃんは腸のリンパ腫、胃に転移、腎臓病になった今でもウェットフードをガッツリ食べますが)
その程度だと、老化かな、季節のせいかな、で過ぎてしまうこともあります。
私たちも水の圧倒的な減り方がなかったら気づいていなかったかもしれません。
発症の背景としては、やはり加齢が大きいそうです。
高齢猫になるほど腎臓の負担は増えますし、ほかにも遺伝的な要因、高血圧、慢性的な脱水、感染などが関係することもあるとのこと。
そして、一度大きく失われた腎機能は元には戻らない。
そこが、腎臓病のつらいところです。
猫の腎臓病そのものについては、こちらの記事でやさしくまとめています
それでも「カイ」ちゃんは自分で生きている
でも「カイ」ちゃんを見ていると、病名だけでは語れない現実もあります。
頻繁にトイレへ行くようになりました。
臭いも以前よりかなり強くなりました。
それでも「カイ」ちゃんは、自分で水を飲みます。
自分でご飯を食べます。というか催促します。
自分でトイレへ行って、ちゃんと尿を足します。
この「自分でできる」ということが、どれだけ大きいか。
病院で話を聞くたびに思います。
水分を取らなくなる子もいるので、そういう場合は点滴をすることもあるそうです。
でも「カイ」ちゃんには、今のところそれが不要です。
つまり、劇的に何かを変える必要はなくて、今まで通りのケアを丁寧に続けるしかない、ということでもあります。
今の「カイ」ちゃんの日常
今まで通り抗生剤を注射して、腸の粉薬と、便がつるりと出るようにするための水薬を飲ませる。
毛布でおくるみ状態にして、二人がかりでシリンジに溶かした薬を口に入れて飲ませる。
これが、今の「カイ」ちゃんの日常です。
病気と聞くと、もっと劇的な闘病を想像する人もいるかもしれません。
何か大きな治療をして、一進一退を繰り返して、というような。
でも、実際のところはとても地味です。
食べた。
飲んだ。
出た。
寝た。
今日もちゃんと元気に文句か催促のニャーニャーがあった。
今日もちゃんに怒った。
「しぃ」ちゃんに猫パンチをした。
そういう確認をひとつずつ積み重ねて、ほっとして、また次の日が来る。
腎臓病と暮らすというのは、たぶんそういうことなのだと思います。
急性腎不全はまた別の怖さがある
一方で、急性腎不全はまったく性質が違うそうです。
こちらは短期間で急激に腎機能が落ちる状態で、対応が遅れると命に関わります。
ユリ科植物の誤食、中毒性のある薬物、尿路閉塞、重度の脱水、感染などが原因になり得るとのこと。
特に猫とユリの相性の悪さは有名なくらいで、少量でも重い腎障害につながることがあるそうです。
急に食べない。
吐く。
ぐったりしている。
尿が出ない。
血尿がある。
そういう変化があれば、様子見ではなく、すぐ病院。
これは本当にそうだと思います。
腎臓病の予防は地味なことの積み重ね
予防の話になると、結局とても地味です。
新鮮な水をいくつかの場所に置く。
猫が飲みやすい環境を作る。
年齢や体重に合った食事を考える。
危険な植物や食べ物を置かない。
ストレスを減らす。
どれも特別なことではありません。
でも、こういう「普通のこと」の積み重ねが、猫の体には意外と大きいのだと思います。
……ただ、その点「カイ」ちゃんには申し訳ないことに「しぃ」という生意気な若輩者がストレスの原因になっているかもしれないので、そこのところは本当にどうしようもなく…。
水も、こだわりがあってですね、テーブルの真ん中に「カイ」ちゃん用のコップに水をなみなみと注ぎ、置いています。…が、この水も「しぃ」ちゃんが飲んでいること多数。
多頭飼いになるとどうしても起こる現象です。
治療に奇跡の一発逆転はあまりない
悲しいことですが、治療についても、奇跡のような一発逆転はあまりありません。
腎臓病で大事なのは、病気を完全に消すことよりも、進行をゆるやかにして、その子がその子らしく暮らせる時間を少しでも長く守ることです。
療法食もそのための大事な選択肢のひとつでしょうし、食欲が落ちた子にはウェットやスープ状のものが助けになることもあると思います。
ただ、そこはやはり自己判断ではなく、獣医師と相談しながら進めたほうが安心です。
病気でも「カイ」ちゃんは「カイ」ちゃんのまま
「カイ」ちゃんは今も、「しぃ」ちゃんと毎日バトルをしています。
追いかけられると、ととと、とキャットタワーを登って、私のベッドへ着地して、そのまま足元で眠ります。
本当に、リンパ腫と腎臓病を抱えている猫なのかと問いかけたくなるくらいです。
でも、そういうものなのだと思います。
病気だからといって、毎日ずっと弱っているわけではない。
元気な時間もある。
食べる喜びもある。
眠る場所へのこだわりもある。
ちゅ~るが楽しみで、ウェットフード、とくに子猫用が好きで、穏やかな場所で寝るのが好きで、しつこい若猫にはちゃんと猫パンチで教育をする。
その全部が「カイ」ちゃんです。
小さな確認の積み重ねがいちばん現実的なケア
猫の腎臓病は、たしかに深刻です。
でも、病名だけでその子の毎日が決まるわけではありません。
だから私は、病気を恐れることと同じくらい、今この瞬間にその子が何をしているかを見るようにしています。
ちゃんと飲んだか。
食べたか。
寝ているか。
怒っているか。
機嫌よく猫パンチをしているか。
そういう、小さな確認の積み重ねが、結局はいちばん現実的なケアなのかもしれません。
16歳を迎えられるかはわからない。それでも今日を暮らす
2026年4月時点の「カイ」ちゃんと「しぃ」ちゃんの近況は、こちらにも書いています。
完治が難しいこともあります。
それでも、早く気づいて、無理のないケアを続けていけば、猫が快適に過ごせる時間を守ることはできます。
腎臓病は終わりの宣告ではなく、暮らし方を少しずつ変えていく合図でもあるのだと思います。
「カイ」ちゃんは、あと二か月で16歳です。
その日を迎えられるかは、正直わかりません。
でも今日も、ご飯を食べて、水を飲んで、トイレに行って、眠っています。
それだけで十分すごい。
そう思いながら、私は今日も「カイ」ちゃんと「しぃ」ちゃんと暮らしています。



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