双極性障害の混合状態とは?症状・しんどさ・対処を実体験でまとめました

目次

1. 双極性障害の混合状態とは?一番厄介だと感じる理由

こんにちは。こんばんは。リセツです。

双極性障害と診断されて長いこと経ちますが、いまだに「一番厄介なのは何か」と聞かれたら、私は混合状態だと答えます。
躁ならまだわかりやすいんです。ちょっと喋りすぎてるな、寝なくても平気な気がするな、動きすぎてるな、で気づけることがあります。
鬱もつらいです。しんどいし、重いし、世界が全部沈んで見えます。でも少なくとも「落ちている」とはわかる。

問題は混合状態です。
元気なようで元気ではない。動けるようで動けていない。焦っているのに、何をしたいのか自分でもわからない。これが本当にややこしい。

よく私は、混合状態を「アクセルとブレーキを同時に踏んでいる状態」と書いてきました。
これは比喩でも何でもなく、かなり近い感覚です。脳の中だけが空回りしていて、前に進みたいのに車体はガタガタと揺れている感じ。音だけは大きいのに、全然進まない。しかも本人はそれを「ちょっと調子がいいのかもしれない」と勘違いしたりします。

これが怖いんです。

2. 混合状態の症状|焦燥感と脳の空回り

双極性障害の混合状態で私に起こるのは、まず強い焦燥感です。
何かしなければいけない気がする。でも何をしたらいいのかわからない。

頭の中では、

今何をしようとしていた?
何が必要?
何からやるべき?
本当は何をしたかった?

そういう問いだけが、答えの出ないままぐるぐる回っています。
考えているようで整理ができていない。むしろ考えすぎて、何も選べなくなっている。
そういう意味では、頭真っ白です。情報がないのではなく、情報が多すぎて使えない。

以前、これをうまく言語化してもらったことがあります。
「思考量は過剰なのに、実行と整理の機能が落ちている状態」
まさにそれでした。
脳が働いていないわけじゃない。むしろ働きすぎている。でも、生活に必要な形にはまとまらない。だから苦しい。

3. 混合状態に気づきにくい理由

しかも混合状態は、本人が気づきにくいです。
躁は「飛ばしてるね」と言われれば、ああそうかも、と思えることがあります。
鬱はもう、起きられない、食べられない、動けないでわかる。
でも混合状態は違う。焦っているから、どこかで「今の自分は前向きなんじゃないか」と勘違いしてしまうことがあります。

私もそうでした。
在宅ワークのスキルを身につけようとして、動画を見て、調べて、やらなきゃ、今のうちに、と思っていた時期がありました。
あの時の私は「努力している私」だと思っていました。
でも振り返れば、あれはかなり混合状態でした。
向上心ではなく、焦燥感に突き動かされていた。
それに気づかないまま、タスクを足して、悪化させたのです。

「私が混合状態に気づかないまま悪化させたときの話は、こちらにも書いています。」

4. 混合状態の翌日はなぜこんなにしんどいのか

混合状態のしんどさは、その翌日にも残ります。
いや、翌日のほうがつらいことすらあります。

昨日まで動けていたのに、今日は頭が重い。
やる気はない。でも妙に落ち着かない。
寝たはずなのに回復した感じがない。
そして「昨日あれだけ動けたのに、今日は何をやってるんだろう」と自分を責め始める。

これがまた厄介です。
昨日の元気が本物の回復ではなく、ただの混合や軽躁寄りの波だった場合、その反動が来る。
でも本人は「昨日できたんだから、今日もやれるはず」と思ってしまう。
ここで無理をすると、さらに落ちます。

「混合状態の翌日をそのまま記録した記事はこちらです。

5. 「調子がいい」は本当に回復なのか

だから私は最近、「調子がいい」は信用しすぎないようにしています。
とくに双極性障害の「調子がいい」は危ない。
本当に安定しているのか、それとも脳がちょっと上に滑っているだけなのか、見極めが必要です。

そのために私がやっているのが、ライフチャートです。
気分の波を五段階で記録して、あとから見返す。
そのときは普通だと思っていても、並べると「あ、このへん山ができてるな」とわかることがあります。
記録しても混合状態そのものが消えるわけではありません。でも、少なくとも「次も同じ罠に落ちる確率」は少し下げられる気がしています。

気分の波を記録して見えてきたことは、こちらの記事でも書いています。

6. 混合状態の対処法|根性より睡眠

あと、混合状態のときに大事なのは、たぶん根性ではありません。
睡眠です。
本当にこれです。

躁寄りでも、混合でも、睡眠を削るとろくなことがない。
「今のうちにやらなきゃ」は、だいたい危ないサインです。
動けるからやる、ではなく、動けるときほど止まる。
これが双極性障害では案外大事だったりします。

もちろん、言うのは簡単です。
実際には、眠れないから困っているし、止まりたくても止まれないから混合状態なんですけどね。
それでも、「今日は寝る」「今日は7割でやめる」「今日は回復日にする」と言い聞かせるだけでも違います。
それができない日もあります。ありますが、知っているだけで少しマシです。

症状や対処のその先として、脳で何が起きているらしいのか、を〈混合状態の正体・脳の空回り〉に書いています。

7. 今日しんどい人へ

今日しんどい方へ。
もし今、何かしなきゃと焦っているのに、頭がうまく働かないなら。
妙に動けるのに、どこか苦しいなら。
それは性格の問題ではなく、混合状態かもしれません。

しんどさの度合いって伝わりにくいですよね。どれくらい重いのか、を〈うつ・双極は高熱より重い理由〉のほうで書いています。

できない日があるのは甘えではありません。
動けてしまう日のほうが、むしろ危ないこともあります。
双極性障害は、本当にややこしいです。

それでも、自分の波を記録して、少しずつ気づけるようになることはあります。
私もまだ途中です。
10年薬を飲んでいても、まだ混合状態に振り回されます。
でも、前よりは「あ、これ危ないかも」と思える回数が増えました。

混合状態で大切なのは、波をなくすことではなく、波に気づくことなのかもしれません。
完璧には無理でも、少し早めにブレーキを踏けるだけで、未来の自分を少し守れます。

今日も生きているだけで、十分です。
本当に、それだけで十分です。

本当に何もできない日については、こちらにも残しています。

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この記事を書いた人

「双極性障害」「老猫介護」「ペットロス」「脳疲労」。

このブログでは、
混合状態や在宅生活の中で感じたことを、
猫たちとの暮らしと一緒に記録しています。

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