
猫のリンパ腫は、リンパ球ががん化する悪性腫瘍です。猫のがんの中では比較的多いほうで、消化器型・縦隔型・多中心型など、いくつかのタイプに分かれます。
我が家の「カイ」ちゃんは、腸にできるタイプ、消化器型リンパ腫と診断されました。
リンパ腫は進行が早いことも多いと聞きます。だから早期発見がとても大切なんですよね。この記事では、診断から今日までに私が見てきたことを書いておきます。これから同じ不安を抱える誰かの役に立てばと思います。
猫のリンパ腫や腎臓病の全体像は、猫のリンパ腫・腎臓病まとめ記事に整理しています。
猫のリンパ腫とはどんな病気か
リンパ腫は、体を守るはずのリンパ球そのものが、がん化してしまう病気です。発生する場所によって呼び方が変わります。
- 消化器型:腸など消化管にできる
- 縦隔型:胸の中(縦隔)にできる
- 多中心型:複数のリンパ節にできる
「カイ」ちゃんは消化器型でした。最初のサインは、おしっこと見間違うほどの水便だったんです。
猫のリンパ腫の主な症状|「カイ」ちゃんの場合
症状は発生部位によって違いますが、消化器型では次のようなものが見られます。
- 慢性的な下痢(水のような便)
- 嘔吐
- 食欲不振
- 体重減少
- 元気がなくなる
「カイ」ちゃんの場合は、3日間続いた水便がきっかけでした。本当に、おしっこと見分けがつかないくらいだったんです。
「もう少し様子を見ようかな」と思ってしまいがちですよね。私もそうでした。でも、3日以上続く下痢は受診をおすすめします。あとから振り返ると、あれは小さなサインだったのだと思います。
食欲が落ちているときの向き合い方は、猫が食欲不振になる原因でも触れています。
診断方法|エコー検査でわかった異変
動物病院ではまず触診、そのあとエコー検査を行いました。
画面に映った腸は、いつもと違う形をしていました。「崩れているように見える」と言われたのを覚えています。
最終的に、リンパ腫の可能性が高いという診断でした。
確定診断には生検が必要なこともあります。ただ、高齢の猫や体力が落ちている子の場合は、体への負担を考えて、推定診断のまま治療に入ることもあるそうです。「カイ」ちゃんも、そうした判断になりました。
猫のリンパ腫の治療法
治療法は、大きく分けて次の3つだと説明を受けました。
抗がん剤治療
延命効果が期待できる治療です。ただ、副作用や通院頻度の問題はあると聞きます。
ステロイド治療
食欲を戻したり、炎症を抑えたりする効果があるそうです。比較的、体への負担は少ない治療法だと言われました。
対症療法(支持療法)
下痢止め、抗生物質、点滴などで、つらい症状をやわらげる方法です。
「カイ」ちゃんは今、
- 2週間に1回の抗生物質の注射
- 毎日の投薬
- 排便を促す薬
この組み合わせで管理しています。
我が家が抗がん剤を選ばなかった理由
意外に思われるかもしれませんが、抗がん剤は使っていません。老いた体に負担をかけることになるからです。何が正解かはわかりません。それでも、今は穏やかな時間を優先したいと思っています。
ちなみに、「カイ」ちゃんは途中でぎっくり腰のような状態にもなりました。最初は骨折を疑ったのですが、はっきり調べるにはMRIが必要だと。でもMRIは全身麻酔です。死期を早める可能性もあると言われ、おすすめしませんと。
それで様子を見ていたら、3日ほどで背骨を触っても怒らなくなりました。少し驚きました。原因は今も謎のままです。……母は「しぃ」ちゃんを疑っているみたいですが。
治療費との向き合い方は、猫の医療費と暮らしの工夫に書いています。
猫のリンパ腫の余命はどれくらいか
たぶん、ここがいちばん検索される部分なのだと思います。
一般的には、こう言われています。
- 無治療の場合:数週間〜数か月
- 治療ありの場合:数か月〜1年以上
ただ、これはあくまで統計上の話です。
我が家の「そー」ちゃんは、肝臓腫瘍から脳転移の可能性を指摘されながら、約1年生きてくれました。余命は「宣告」ではなく「目安」なのだと、そのとき思いました。
余命3か月と言われてから1年が経った「カイ」ちゃんの今は、余命3か月から1年後の記録に詳しく書いています。「そー」ちゃんのことは肝臓がんとリンパ腫の闘病日記に。
スコティッシュフォールドとリンパ腫
スコティッシュフォールドは、遺伝的に骨軟骨異形成症を抱えやすい猫種です。
リンパ腫との直接的な因果関係は、はっきりしているわけではないようです。ただ、免疫や体質に問題を抱える個体もいるので、体調の変化には敏感でいたほうがいい気がします。
特に老猫の場合、下痢や食欲低下は見逃せないサインです。「カイ」ちゃんは今、ちゅ〜るとお気に入りのウェットフードは完食します。でもそれは、粉薬と注射があってのことなんですよね。
それがなくなれば、また水便に戻ってしまうのだと思います。私たちも必死です。保険に入っていないので、家計は正直、火の車です。それでも生きていてほしくて、母はやりくりを続けています。
飼い主としてできること
正直に書きます。
完治はおそらく難しく、命の灯はゆるやかに細くなっていくのだと思います。
それでも、できることはあります。
- 苦痛を減らす
- 穏やかな時間を増やす
- 食べられる喜びを守る
これだけでも、十分に意味があると思うんです。
今の「カイ」ちゃんは、ご飯に夢中です。キャットタワーのてっぺんにも登ります。それだけで、今日という一日は守れている気がします。私たちの平穏は、猫様たち次第なんですよね。
だから、家族の様子がいつもと違うと思ったら、手遅れになる前に病院へ。お金と命、どちらが大切か。答えはわかりきっているはずです。
我が家の猫たちの近況は、3匹の猫とがん、ペットロスの記録にもまとめています。
まとめ|リンパ腫は「早期受診」が鍵
猫のリンパ腫は、進行が早いがんです。
それでも、
- 異変に早く気づく
- すぐに病院へ行く
- 治療方針を冷静に選ぶ
この3つで守れる時間は、確実にあると思います。
「たかが下痢」と思わないでください。それは、命のサインかもしれません。
ちなみに2026/05/02時点で「カイ」ちゃんは存命ですが、腎臓病も抱えることになりました。
が、動きは相変わらず、食べて飲んで出してという当たり前だけど、これだけ持ってたらしんどいはずなので当たり前じゃない。めちゃくちゃ頑張ってる「カイ」ちゃんをこれからも支えたいと思います。

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