【猫様の裏話】カメラ映り最悪な「お餅」の降臨と、脱走王が教えてくれた時間の密度

こんにちは。こんばんは。リセツです。

今日は、我が家の元気印であり、お転婆娘の「四季」こと「しぃ」ちゃんについて、お迎え当時のちょっとした裏話を綴ってみたいと思います。今では私の膝の上で「お餅」のように丸まっている彼女ですが、実は出会いの瞬間から、我が家に一騒動(?)を巻き起こしてくれた子なのです。

目次

1. 運命の出会いは「カメラ映り最悪」の衝撃から

それは、私がブリーダーさんのサイトを熱心にチェックしていた時のことでした。 画面に現れたのは、ラグドールとしては少し小柄で、ただ一点、「尻尾の先がカギ状に折れている」という特徴を持った子猫。それがしぃちゃんでした。

尻尾が折れているからといって、命の価値が変わるわけではありません。むしろ私には、その少し個性的な姿が愛おしく、何より当時の経済的な事情とも折り合いがつく、まさに「運命の出会い」に感じられたのです。

しかし。私が「この子、いいと思わない?」と、紹介画像を家族に見せた瞬間、事件は起きました。

画像を見た長男が、あろうことか大爆笑し始めたのです。 机をバンバンと叩きながら、涙を流して笑い転げる長男。追い打ちをかけるように、普段は穏やかな母までもが「嘘やん。どこがかわいいの?」と同意見。

実は、当時の紹介写真は、彼女の魅力を1ミリも引き出せていない、奇跡的な「カメラ映りの悪さ」を捉えた一枚だったのです。猫にも人相(猫相?)があるとするならば、当時の彼女はどこか不機嫌そうで、ラグドールの高貴さなど微塵も感じさせない「虚無」のような表情をしていました。

2. 即決の姉と、遊び呆ける弟

家族の反応に一瞬ひるみましたが、私の直感は「この子だ」と告げていました。 ペットショップではなく、信頼できるブリーダーさんから直接お迎えしたい。そして何より、亡き「そー」ちゃんが空けてしまった心の穴を、この子なら埋めてくれるかもしれない。

私は迷わず購入を決めました。これには弟も驚いたようで、「え、即決しよった……」と呆れ顔。 でも、いざお迎えのための説明をブリーダーさんから受けている間、一番熱心にしぃちゃんと遊んでいたのは、あの爆笑していた長男でした。

その時からすでに、我が家の「猫カースト」は決まっていたのかもしれません。 現在の序列は、長男(不動の1位)> 私 > 母 > 次男。 あんなに笑っていたくせに、今では長男が帰宅するなり一番に駆け寄っていくしぃちゃん。猫様の心は、最初から「誰が一番遊んでくれるか」を見抜いていたようです。

3. 「焦げたお餅」の減量奮闘記

お迎えしてからというもの、しぃちゃんはすくすくと、というより「丸々と」成長しました。 あまりの膨らみぶりに、家族からはいつしか「餅」とか「大福」とか呼ばれる始末。確かに、ラグドール特有のポイントカラーのせいで、背中の方は「少し焦げたお餅」に見えなくもありません。

しかし、双極症の生存戦略として「⑤(軽躁)の勢いでやり抜く」のと同じくらい、猫様の体重管理は私にとって重要なミッションです。 心臓への負担を考え、一時は徹底した減量フードに切り替えました。その結果……今度は痩せすぎてしまい、現在は大好きな「ロイヤルカナン インドアロングヘアー」に戻して、ちょうどいい塩梅を模索しているところです。

猫の体調管理は、正解が一つではありません。 私たちの気分の波が、薬や環境で少しずつ調整されるように、猫様のご飯もまた、日々の観察と試行錯誤の連続なのです。

4. 日向ぼっこの静寂と、脱走王「そー」ちゃんの記憶

厳しい冬が明け、窓際が春の光に包まれるようになると、しぃちゃんのお気に入りは「日向ぼっこ」になりました。 網戸越しにじっと外を眺めている彼女の背中を見ていると、「外に出たいのかな?」と少し不安になることもあります。けれど、布団を干すために窓を開けても、彼女は境界線を守るかのように、じっと室内で待っています。

その賢明な姿を見るたび、私は亡き「そー」ちゃんのことを思い出さずにはいられません。 あの子は、筋金入りの「脱走王」でした。

ある時の脱走は、実に7時間にも及びました。家中を探し回り、絶望に近い気持ちで玄関を開けた瞬間、足元に現れたあの子が発した「にゃー」という軽い声。 「お待たせ」とでも言うようなその一言に、当時の私は脱力しながらも「『にゃー』じゃないよ!」と本気でツッコミを入れたものです。

ここで、以前の記事でも触れた「時間の密度」の話を思い出してください。 「猫の1時間は人間の5時間に相当する」。 この法則を当てはめるなら、脱走中のそーちゃんにとっての7時間は、人間で言えば「35時間」という途方もない時間になります。

丸一日以上、知らぬ外の世界で、くつろぐこともできず、ご飯も食べられず、孤独に彷徨っていた……そう考えると、あの「にゃー」という声は、あの子なりの精一杯の「怖かったよ、開けてー」だったのかもしれません。 もっとも、足元を確認せずにドアを閉めた母のうっかりも原因の一つなのですが、それもまた、我が家らしい「適当族」の日常の一コマです。

5. 境界線を越えるお転婆娘と、変わらぬ愛

そーちゃんの苦労(?)を知ってか知らずか、しぃちゃんは今日もマイペースです。 特にお局様である「カイ」ちゃんへのちょっかいだけは、飼い主として頭を悩ませるところ。末期癌と闘いながら静かに過ごしたいカイ様にとって、しぃちゃんの若さゆえのエネルギーは、時に「刺激が強すぎる」ようです。

さらに呆れるのは、水へのこだわりです。 立派な噴水式の水飲み器があるのに、わざわざカイちゃん専用のテーブルに置かれたステンレスのコップから水を盗み飲みするしぃちゃん。 「自分のがそこにあるでしょ!」と母と二人で声を上げるのですが、本人はどこ吹く風。人の(猫の)ものほど美味しく感じるのは、人間も猫も同じなのかもしれません。

カメラ映りが悪くて笑われていたあの子が、今では我が家の中心にいて、笑いと、少しの困り事と、そして数えきれないほどの癒やしを運んできてくれる。

尻尾が曲がっていても、写真が変でも、そんなことは些細なことです。 「生きているだけで丸儲け」。 今日も噴水の水を美味しそうに飲むしぃちゃんの横顔を見ながら、私はこの「お餅」のような温もりを守り抜くことを、改めて心に誓うのでした。

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この記事を書いた人

「双極性障害」「老猫介護」「ペットロス」「脳疲労」。

このブログでは、
混合状態や在宅生活の中で感じたことを、
猫たちとの暮らしと一緒に記録しています。

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