双極性障害の接し方|家族との関わりで気づいたら少しずつ変わっていた話

正直、何かを「された」感覚はあまりありません。

双極性障害と診断されてから、生活は確かに変わりました。
でもそれは、誰かに強制されたものではなくて、
気づいたら少しずつ、自分がそっちに寄っていったような感覚です。

あとから振り返ると、母はずっと同じ距離で関わっていた気がします。

「育てなおし」と言われたら、そうなのかもしれません。
でも少なくとも、私はそうされているとは思っていませんでした。


目次

双極性障害の「接し方」に正解はないと思っている

私は自己啓発本とか読まないタイプの人間です。
だって、その手の“正解”よりも、自分の中では聖書の方が強いと思っているからです。

すべての人に向けて書かれている分、
人との関わり方のヒントとしては、やっぱり普遍性がある。

だから重宝もするし、リスペクトもしています。

ただ、それでも。
双極性障害にそのまま当てはまるかと言われると、そうでもない。

人と関わること自体がしんどくなることもある状態で、
「こうすればいい」と言われても、できない時はできない。

結局のところ、
双極性障害の「接し方」に明確な正解なんてないんだと思っています。


母は何も言わなかったけど、何もしてなかったわけじゃない

それでも、人への接し方として
母のスタンスは、たぶん一貫していたんだと思います。

強く何かを言われた記憶はあまりないし、
変わることを求められた感覚もない。

でも、放置されていたわけでもない。

距離はずっと一定で、
否定もされないし、過剰に持ち上げられることもない。

淡々と、同じ距離で関わり続けてくれていた感じです。

気づけば10年以上、
私はその中で少しずつ変わっていきました。

0か100かみたいな思考は、まだ完全には抜けていないし、
励まされても素直に嬉しいとは思えないこともあります。

それでも、
10年前にはできなかったことが、今はできている。

軽口を言い合えるようになったし、
愚痴も、以前よりはちゃんと出せるようになった。

昔は、母の仕事の愚痴を聞くだけでしんどくなって、
そのまま寝込んでしまうこともありました。

でも今は、同じような話を普通に聞ける日もある。

仕事に行きたくなくて、
玄関で泣きながら立ち尽くしていたときに、
「辞めていいよ」「休んでいいよ」と言ってくれたこともありました。

ああいう言葉が、あとから効いてきた気がしています。


気づいたら、自分の方が寄っていっていた

最初は、自分は変われないと思っていました。

実際、5年くらい引きこもっていた時期もあります。

でも、振り返ってみると、
変わろうとしたというより、
気づいたら自分の方が少しずつ寄っていっていた、という感じです。

20年くらい無理をしてきた中で、
張りつめていたものが少しずつ緩んでいったのかもしれません。

「否定されない環境」って、思っていた以上に影響が大きいんだなと感じています。


双極性障害の家族との関わりで大事だと思ったこと

今も、無理に変えようとは思っていません。
無理に話そうとも思っていません。

ただ、話したいときには話せる状態がある。
それだけで十分だったりします。

母は基本的に「待つ」姿勢です。
こちらから話すまでは踏み込まない。

でも、話し出したら最後までちゃんと聞いてくれる。

そして、全部話し終わったあとに、
ぽつっと助言をくれることがあります。

その助言が、すぐに納得できるとは限らないです。

でも、あとからじわっと効いてくる。

「あ、自分の考えってこんなに極端だったんだな」って、
客観的に気づくきっかけになることもあります。

そういう積み重ねで、
少しずつ、自分の中のバランスが変わっていった気がします。


治されたわけじゃない。ただ、寄っていっただけ

母は最初から、私を「育てなおす」つもりだったそうです。
本人がそう言っていました。

でも、私の感覚としては、
治されたわけでも、矯正されたわけでもない。

ただ、関係の中で、
少しずつ自分が寄っていっただけです。

結果として、変化はありました。
対人関係も、以前よりは少し楽になっています。

「育てなおし」という言葉でまとめることもできるのかもしれませんが、
実際には、10年以上かけた“関係の積み重ね”だったんだと思います。

同じ関わり方がすべての人に合うとは思っていませんが、
少なくとも私はこの距離感で少し楽になりました。

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この記事を書いた人

「双極性障害」「老猫介護」「ペットロス」「脳疲労」。

このブログでは、
混合状態や在宅生活の中で感じたことを、
猫たちとの暮らしと一緒に記録しています。

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