「最近よく眠れない」
「仕事に行こうとすると体が重い」
「病院に行ったほうがいい気はする。でも外に出るのがしんどい」
そういうときってありますよね。
心療内科や精神科に行きたい気持ちはあっても、平日に時間が取れなかったり、人目が気になったり、そもそも通院する元気が残っていなかったり。心の不調って、受診しようとするところからすでにしんどいことがあります。
『自分は受診したほうがいい状態なのか分からない』という方は、こちらの記事も参考になるかもしれません。
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そこで選択肢の一つになるのが、オンライン診療です。
スマートフォンやパソコンを使って、自宅から医師の診察を受けられる仕組みで、心療内科や精神科でも広がっています。厚労省もオンライン診療の利用について案内しており、ただし何でも完全にオンラインで済むわけではなく、必要に応じて対面診療へ切り替わることもあるとしています。
オンライン心療内科とは何か
オンライン心療内科は、インターネットを通じて医師とつながり、問診や診察、必要に応じた処方や書類発行を受ける診療方法です。メールだけやチャットだけでは診療にならず、基本的にはビデオ通話などで医師が状態を確認します。厚労省も、オンライン診療は単なる相談ではなく、対面と同じく医師による診察であることを明記しています。
心療内科や精神科では、通院自体が負担になる人も少なくありません。外に出るだけで疲れる、人の視線がつらい、仕事や育児で病院の時間に合わない。そういう人にとって、自宅から受診できる選択肢があるのは大きいと思います。
オンラインでも保険は使えるのか
ここは気になる人が多いところですが、オンライン診療でも保険診療として受けられる場合があります。エニキュアの公式料金ページでも、初診・再診の診察料は保険適用の目安額として案内されています。一方で、診断書は別料金で、料金表では4,400円とされています。
つまり、診察そのものは保険適用でも、診断書などは別料金がかかることがある、という理解がいちばん近いです。
「オンラインだから全部高い」というわけではありませんが、「全部が保険で済む」とも言い切れません。このあたりは事前に確認しておいたほうが安心です。
自立支援医療(精神通院医療)は、精神疾患があって継続的な通院医療が必要な人が対象で、基本は“障害の等級”そのもので決まる制度ではありません。原則1割負担+所得に応じた月額上限あり、になります。
私も精神障碍者手帳3級で取得できました。が、自立支援医療は、初回申請のときに主治医の診断書が必要になることが多いです。自治体によっては手帳や年金の情報で一部省略できる場合もありますが、基本的には市役所で確認しながら進めるのが安心です。
精神科・心療内科に通うなら長期的に使用しますので、一割負担はかなり助かります。
ですがオンライン診療に自立支援医療が適用されるかは、1、受診したいオンラインクリニックに確認。2、市役所・区役所の自立支援医療窓口に確認する必要があります。
エニキュアとはどんなサービスか
エニキュアは、精神科・心療内科のオンライン診療を行っているサービスです。公式サイトでは、スマホひとつで診察から薬の受け取りまで完結し、朝8時から夜24時まで診察可能、当日予約にも対応していると案内しています。LINE経由で予約できる点も特徴です。
ここで期待しすぎないほうがいいのは、便利だからといって万能ではないということです。オンライン診療は確かに受診のハードルを下げてくれますが、厚労省は、医師がオンライン診療に適さないと判断した場合は対面に切り替えるとしています。緊急性が高い症状や、対面での確認が必要なケースでは、オンラインだけで完結しないこともあります。
エニキュアで目立つポイント
一つ目は、予約しやすさです。
公式サイトやLINE公式では、24時間予約受付、当日予約歓迎、朝8時から夜24時まで対応と案内されています。仕事や家事で昼間に受診しづらい人には使いやすいと思います。
二つ目は、診断書の発行に対応していることです。
ただし、ここは「必ず即日」とは言い切れない点があります。エニキュア側の案内では、診断書は医師の判断に基づいて発行され、最短で即日発行が可能、PDFで受け取れる場合があるとされています。つまり、症状や目的によって前後する、ということです。診断書にも色々種類がありますからね。
三つ目は、薬の受け取り方法です。
診察後に処方があった場合、自宅に薬が届く流れが案内されています。ただしここも注意点があって、厚労省は初診から麻薬や向精神薬を処方できないとしています。エニキュア側も、初診では向精神薬の一部が処方できない場合があると説明しています。なので、「オンラインならすぐ睡眠薬や抗不安薬がもらえる」と思ってしまうのは危ないです。
どんな人に向いているか
向いているのは、たとえばこんな人です。
平日に病院へ行く時間が取りにくい人。
外出が負担になっている人。
近くに合う心療内科や精神科が少ない人。
休職や診断書の相談を早めにしたい人。
子育てや介護で長時間家を空けにくい人。
逆に、今すぐ安全確保が必要なほど切迫している場合や、医師が対面での確認が必要と判断する場合は、オンラインだけで進めないほうがいいです。厚労省も、緊急を要する症状やオンライン診療が適切でないと判断した場合は中止・対面へ切り替えるとしています。
私はオンライン診療がなかった時代の診察だったので、自分に合う薬と医師に出会うまでに病院を三回変える羽目になりました。自分の足でだったので、いい時代になったなと思います。
利用の流れは比較的シンプル
エニキュアでは、予約、事前問診、オンライン診察、薬や書類の受け取りという流れが基本です。本人確認や保険証の提示は必要になりますが、予約自体はLINEから進めやすい設計になっています。診察後に診断書が必要と判断された場合は、PDFで受け取れるケースもあります。
エニキュアまとめ
実際には、オンライン診療はとても便利です。エニキュアも、時間帯の広さや予約のしやすさ、診断書や薬の受け取りのしやすさではかなり使いやすい部類だと思います。ですが、制度上の制限もありますし、医師の判断が入る部分も大きいです。
だからこそ、「すぐ使える便利な選択肢」ではあっても、「万能」ではない、ということを念頭に置きます。そして「外出したくない」、「そんな時間はない」としても、緊急性があるならば、対面で精神科や心療内科の医師に会いに行くことも覚悟しておきましょう。
心療内科や精神科の受診って、ただでさえ勇気がいります。
その一歩を軽くする方法として、オンライン診療はたしかに意味があります。
外へ出る力が残っていない日。
病院に行く時間を作れない日。
でも、そろそろ誰かに相談したほうがいい気がする日。
そういう日に、「まずスマホから相談できる」という選択肢があること自体は、かなり大きいことだと思います。
エニキュアは、その候補の一つとして見るなら十分ありです。
ただし、診断書も薬も診療方針も、最終的には医師の判断で決まる。そこだけは誤解しないほうがいいです。
一刻も早く貴方の心が癒されますように願っています。




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