【実録】双極性障害の「全能感」は回復か、罠か?動きたい焦燥感を乗り越える生存戦略

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この記事は、鬱を抜けた後に焦燥感で苦しんでいる方へ、私の10年の失敗から得た『脳の守り方』を伝えるものです

1. 双極性障害の「全能感」の再来:それは本当に回復ですか?

鬱のどん底を抜けた朝、急に「何か勉強しなきゃ」「資格を取らなきゃ」と焦り出す感覚。 「今なら何でもできる」という万能感。でも、ちょっと待ってください。それ、本当に「回復」ですか?

私自身の話をします。約一か月、鬱寄りの混合状態が続いた後、一気に軽躁へ振り切れ、そのわずか二日後にダウンしました。私の経験上、ダウンの期間は軽躁の二倍以上かかると考えたほうがいい。

特に「躁寄りの混合状態」は危険です。鬱が混じっているから心身はボロボロなのに、脳だけが臨戦態勢。人間関係を気にするタイプの方は、この時期は家から出ないのが将来のためです。

軽躁時の万能感は、本気でハッピーになれます。「何記事でも書ける」「徹夜しよう」と、後先考えずにエネルギーを前借りしてしまう。かつての私は、8時間も飲まず食わずで土いじりに没頭していました。楽しくて、楽しくて、止まれない。

でも、その代償は必ず来ます。6連勤を気合で終え、せっかくの週1回の休みを鬱で潰す。家に帰り着いた瞬間、玄関から一歩も動けず涙が止まらなくなる。そんな「双極性障害あるある」を、私は10余年繰り返してきました。

2. 「動きたい気持ち」の正体:回復?混合?軽躁?

「動きたい」と思ったとき、それがどちらのサインか見極める必要があります。

  • 本当の回復: 心が凪いでいて、猫を撫でるだけで満足できる。
  • 偽の回復(軽躁・混合状態): 脳がチリチリする。焦燥感がある。「今すぐやらなきゃ」と自分を追い込む。

「スキルアップしなきゃ」という思い込みが、実は自分への「呪い」になっていませんか?

3.双極性障害の回復期にやってしまいがちな「3つのミス」

回復期、あるいは軽躁に入りかけている時期に、以下の行動は禁物です。

  • ミス①: いきなり高い目標を立て、スケジュール帳を埋める。
  • ミス②: 「脳内のシミュレーション」だけで疲弊していることに気づかない。
  • ミス③: 猫様との時間を削ってまで、焦って仕事探し(外の世界)に飛び込む。

特にお伝えしたいのは仕事探しです。脳が回復しきっていない状態で、自分に合う仕事を選べるはずがありません。一人で判断せず、家族や相談員を頼ってください。健常者が6割で合格なら、私たちは「2、3割できたら大勝利」でいいんです。

4. 双極性障害持ちの正しい「スキルアップ」への3ステップ

焦りを手放し、本当の意味で自分を整えるためのステップです。

  • ステップ1: 「何もしない自分」に合格点を出す(適当族への入門)。
  • ステップ2: ブログ1記事、画像1枚など、低負荷なアウトプットで脳の熱を逃がす。
  • ステップ3: 猫様のしっぽの動きを観察するような「ゆっくりした時間軸」を取り戻す。

私は今、昼・夕方・夜に各1時間、必ず仮眠をとります。 そうしないと脳をリセットできないからです。私にとって「晩御飯を作る」という使命は、それほどまでの重労働。そのために寝て、エネルギーをチャージする。たかが家事一つと侮ることはしてはいけません。

起き上がること、お風呂に入ること、掃除をすること。それらが重労働に思えるのは、あなたが甘えているからではありません。脳が必死に戦っている証拠なのです。

5. 結び:明日が希望になるために

スキルアップより大切なのは、明日も「さらっさらなカイ様」と笑っていられること。 無理をしないことが、実は一番の「近道」です。

お手本は、身近な猫様。癌と闘うカイ様は、寝て起きてはちゅ~るをねだり、満足したらまた眠る。生きるために必要なことだけを、淡々とこなしています。

「自分は疾病利得(病気で得をしている)ではないか」と不安になる必要はありません。それは脳が出した防衛本能です。

明日の心配は、明日すればいい。 今はただ、温かい猫様を撫でて、一緒に休みましょう。

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