猫と人間では、時間の流れる速さが違う
ふと、椅子を「しぃ」ちゃんに占領されていることに気づく。
私が立ち上がった、ほんの数分のあいだに、もう丸くなっている。 そしてお腹を撫でろと言わんばかりに、こちらを見上げてくる。
たぶん、わざとなんですよね。
猫の1時間は、人間の5時間くらい
猫の時間は、人間の4〜5倍くらいの速さで流れていると言われています。
私たちが仕事をしている8時間は、猫にとっては「丸二日」に近い。 「ちょっと出かけてくるね」の1日は、向こうにとっては一週間弱の重みがあるのかもしれません。
それでも猫は、過ぎたことを悔やんだり、先を不安がったりしない。 ただ「今、この瞬間が心地いいかどうか」だけを、100%で生きている気がします。
「しぃ」ちゃんが毎回しれっと椅子を独占するのも、たぶん、今を全力で生きているだけなんですよね。
「そー」ちゃんが教えてくれた、守るということ
暴力と恐怖で、警察を呼んだ日があります。
鍵を開けるその瞬間まで、「そー」ちゃんは逃げずに、私のそばに居続けました。
人間には数分でも、猫の時間では数十分、あるいは数時間。 その長さのあいだ、ずっと恐怖に耐えて、私と一緒にいると決めていたのだと思います。
ネットの中で暴れて、ネットを完全にダメにしてしまったのも、 たぶん、助けたいのに何もできないもどかしさだったのかもしれません。
15歳の壁を前に、癌で旅立った「そー」ちゃん。 それでもあの絆は、今も「カイ」ちゃんや私の中に残っている気がします。
(→ 3匹の猫と癌、ペットロスの話はこちら)
「カイ」ちゃんの、生きるという執念
白血球ゼロ、敗血症。 あの絶望から、「カイ」ちゃんは這い上がってきました。
胃腸がボロボロでも、ちゅ〜るを「ニャーニャー」と全力で催促する。
ただ、あげられるのは2本まで。 それが、今いちばん美味しく食べられる到達点なんですよね。
(→ おやつと健康の線引きについてはこの記事で書いています)
「そー」ちゃんが届かなかった16歳を前に、投薬を受け入れながら、 深夜には「しぃ」ちゃんとパンチの応酬ができるくらい元気にしています。
(→ 余命3ヶ月と言われて1年後の話はこちら)
「しぃ」ちゃんと、新しい夜の物語
先住猫の「カイ」ちゃんに拒まれて、「むーむー」と悲しげに鳴く「しぃ」ちゃん。 後から来た猫様は、どうやっても「カイ」さんには勝てないらしいです。
でも、深夜のガチバトル(ご病気のはずでは?)が終わると、 私の「おいで」のひと言で、しょんぼりしたまま枕元へ来てくれる。
ハイベッドの梯子を上がってくる音を聞きながら、 内心「言葉、通じてる…?」と思っていたりします。
私の頭元で眠るあの時間は、たぶん「しぃ」ちゃんにとっても私にとっても、 いちばん安心できる独占の時間なんですよね。
(→ 多頭飼いの距離感はこちら)
しっぽの「ごつごつ」が、消えた
実は「カイ」ちゃんのしっぽ、腫瘍でごつごつしていたんです。 それが今は、さらさらに戻っている。
どういうことだろうと思って、調べてみました。
医学的なことは獣医さんに委ねるべきですが、いくつか可能性はあるようです。
腫瘍そのものではなく炎症や膿で、抗生物質が効いて腫れが引いたのかもしれない。 体調が安定して血流が良くなり、一時的なむくみが目立たなくなったのかもしれない。
「カイ」ちゃんはステロイドではなく抗生物質一択なので、たぶん前者寄りなのかなと思っています。
胃腸が癌だと食欲は落ちる、と思われがちですが、 「カイ」ちゃんはウェットフードを一日パウチ2つ食べるほど旺盛で。
しかも病院に行くたびに体重が増えていて、2026/05/31時点で2.24kgに届きました。
(→ 体重と後悔の話はこちら)
ただ、「食欲があるから大丈夫」と思っていた「そー」ちゃんと同じ轍だけは、踏まないようにしたいと思っています。

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