双極性障害の人間に対する最も確実な対処法は、
危険を感じたら物理的に距離を置くこと、
そして外部の助けをためらわずに呼ぶことです。
こんにちは。こんばんは。リセツです。
私の周りにいる双極性障害の人間は、昔に決別した元父と今も交流のある叔母の二人です。
私自身が双極性障害の当事者ですが、未治療で波に飲まれる家族を持っていたからこそ、
痛いほど分かる現実があります。
今回は、双極性障害の家族から受けて本当に恐怖だったきつい対応と、
絶望の中で心底救われた関わりについて、過去の記憶とともにお話しします。
予測不可能な波に振り回される「帰宅時の恐怖」
日常的に非常にきつかった対応は、
相手が「鬱」か「躁」か、どちらの顔で出てくるか全く予測できない
環境を強いられたことです。
私が学生で鍵を持たせてもらえなかった頃
そして元父が仕事が続かず家にいることが多かった頃、
帰宅のたびにチャイムを鳴らして元父に
鍵を開けてもらう必要がありました。
扉が開く瞬間、満面の笑顔で「お帰り」と言う日もあれば、
不機嫌極まりない日もあります。
テンションが高い日にホッとした時期もありましたが、
15歳で元父を見限ってからは、波の激しさに嫌悪感しか
抱けなくなりました。常に相手の顔色を窺う日常は、
子供の心を確実に削っていきます。
昨日の共有が今日の地雷に変わる理不尽な攻撃
深く傷ついたきつい対応は、
躁状態のテンションに合わせて共有した話題が、
翌日には激しい攻撃の理由にすり替わっていたことです。
小学生の頃、金曜ロードショーで好きな映画が放送されており、
私と元父は高いテンションで映画を楽しんでいました。
しかし翌日、映画内で出た名言を元父に向けて口にしたところ、
「殴られたくなかったら二度と言うな」という強烈な言葉で反発されました。
気分の波によって突然キレる理不尽さは、
幼い子供には到底理解できません。
涙目になりながら距離を置いた記憶は、
現在でも鮮明に残っています。
終わらない拘束と、家族への理不尽な暴力
結論からお伝えします。最も許せなかったきつい対応は、
病気の症状である焦燥感や怒りを、
弱い立場の家族へ向ける暴力的な行為です。
高校生で不登校になっていた時期、
自閉症スペクトラム障害で精神年齢が3歳程度の弟が
パニックを起こして泣き叫ぶ出来事がありました。
状況を理解できずに泣く弟に対し、元父は激怒し、
あろうことか仕事中の母を呼び出して罵倒しました。
母の二つ折りの携帯電話をねじ切って壊す様子を見て、
私は元父を完全に見限りました。
一度キレると最長で3時間も拘束され、話題を変えて終わらせようとしても、
別の部屋で母を罵倒し続ける。まさに地獄のような環境でした。
命の危機から家族を守ってくれた「母の行動」と「警察の介入」
命の危険を感じる中でされて嬉しかった(救われた)関わりは、
母が刃物を隠してくれた行動と、警察という外部の介入です。
双極性障害の波が悪化し、薬も飲まず周囲を裏切り続けた元父は、
最終的に弟や母にまで手を上げました。
深夜の寝室で殴る音が聞こえた瞬間、私は母方の祖母に連絡を取り、
警察を呼びました。また、双極性障害特有の希死念慮や他害の危険を察知し、
母が家中の包丁やカッターを隠してくれていた事実もありました。
外部の力に頼り、物理的に引き離した行動こそが、
私たちの命を繋ぐ最大の防御となりました。
恐怖の夜にずっと寄り添ってくれた愛猫の温もり
警察を待つ最も恐ろしい時間の中で心から救われた関わりは、
愛猫「そー」ちゃんがずっと私の傍に寄り添ってくれたことです。
深夜に警察を呼び、震えながら待機している間、
そーちゃんは逃げることなく私の傍から離れませんでした。
言葉は通じなくても、小さな命の温もりがどれほど心を支えてくれたか計り知れません。
その後、元父は精神病院へ入院し、私たちは1日でアパートを借りて家を脱出しました。
数年後に脅迫文のような手紙が届いた際も、
警察の助言に従って親族のいる地域へ逃げました。
母が鬱にならず、全員の命があったことは、本当に奇跡に近いと感じています。
波の上の幻影に同情せず、無関心を貫くという自己防衛
結論から述べますと、過去を振り返り、
現在の私が取っている最大の防衛策は、
元父に対して一切の同情を持たず「無関心」を貫くことです。
子供時代、海に連れて行ってもらい、
抱っこされて海に飛び込む遊びは確かに楽しかった記憶です。
しかし、子供を楽しませる行動も、結局は躁状態の異常なエネルギーの産物であり、
翌日には鬱の反動が来ていたはずです。
弟は一度元父と話し合い、自活の苦労や家族を持つプレッシャーから
同情的な見方をしていました。
しかし私は、薬を乱用し波に飲まれ続けた人間に対し、
ひとかけらの同情もありません。
期待と絶望の天秤に振り回された辛い記憶だけが残る今、
関わりを持たないことこそが、私自身の脳を守る唯一の正解なのです。

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