ペットロスで日常が戻らない|私が看取り後にしたこと7つ

猫を看取った翌朝、いちばん最初に困ったのは 、
「何をすればいいのか分からない」という、生活の空白のほうでした。

この記事では、猫の看取り後にペットロスと向き合いながら、私がどうやって日常を取り戻していったかを書きます。

先に結論を書くと、空白は無理に埋めなくていい、というのが今の私の考えです。

立ち直り方の正解ではありません。
ただ、同じように「日常が戻らない」と感じている人に、少しだけ参考になればと思います。

猫の看取り後、日常は急には戻らない

看取りが終わると、世間的には「区切り」がついたように見えます。
でも実際は、そこから別の時間が始まる感じがしました。

火葬をお願いしに行く慌ただしさが過ぎると、急に静かになります。
その静けさの中で、日常がすぐに元通りになるかというと、
そうではありませんでした。
むしろ、看取りの後のほうが、空白をはっきり感じた気がします。

だから、看取り後すぐに「いつも通り」に戻れなくても、
それは自然なことなのだと思います。

看取り後に訪れる「生活の空白」とは

ペットロスというと、強い悲しみを想像するかもしれません。
でも私の場合、最初に来たのは悲しみよりも「空白」でした。
それが何なのか、分けて書いてみます。

世話の時間がそのまま空く

猫の介護や世話には、思っていた以上に時間を使っていました。
ごはん、トイレ、投薬、様子の確認。
その一つひとつが、いなくなった途端、まるごと空白になります。

朝起きてもやることがない。
この「やることがなさ」は、想像していたよりも応えました。

視線が、いるはずの場所を探す

ふとした瞬間に、いつも「そー」ちゃんがいた場所に目が行きます。
窓辺、椅子の上、布団のすそ。
いないと分かっているのに、視線だけが先に探してしまう。

これが一日に何度も起きるので、そのたびに静かに事実を確認するような感覚がありました。

「悲しい」より「手持ちぶさた」が先に来る

不思議なのですが、泣き崩れるような瞬間ばかりではありませんでした。
むしろ、手持ちぶさたで、どう過ごせばいいのか分からない時間のほうが長かった気がします。てんかんで動けない間もずっと撫でてあげていましたから。
「そー」ちゃんが生活の中心でしたので。

悲しみが後から、波のように遅れて来る。 ペットロスは、そういう時間の進み方をするのかもしれません。

猫の看取り後、私が日常を取り戻すまでにしたこと

ここからは、私が看取り後に実際にしたことを書きます。 正しい方法というより、「こうしてみたら少し楽だった」という記録です。

①空白を無理に埋めなかった

最初にしたのは、「空白を急いで埋めない」と決めたことでした。
すぐに新しい予定を入れたり、気を紛らわせたりすることもできたと思います。
でも、それは後回しにしました。
水族館に誘われていましたが、そんな気分になれるわけもなく。

空白は、埋めるものではなく、しばらく一緒にいるものなのかもしれない。 そう考えると、なおさら「そー」ちゃんの喪失が胸を締め付けます。

②世話の道具をすぐには片づけなかった

食器やトイレ、毛布。看取りの後すぐに片づける人もいると思います。 私は、しばらくそのままにしておきました。「カイ」ちゃんと共有していましたし。

片づけることが「区切り」になる人もいれば、まだ早いと感じる人もいます。 正解はないので、自分のタイミングでいいのだと思います。急かされる必要はありません。

③生活のリズムだけは崩さなかった

世話の時間は空いても、起きる時間と寝る時間だけは、なるべく保つようにしました。 理由は、生活リズムが崩れると、気持ちの落ち込みも深くなりやすい気がしたからです。

何もする気が起きない日でも、朝になったら起きる。
それだけは、細い軸として残しておきました。

④誰かに、少しだけ話した

たくさん話す必要はありませんでした。
ただ、「猫を看取った」という事実を、信頼できる相手に一度だけ言葉にしました。

声に出すと、自分の中でも少し整理がつく感じがある人もいます。
私の場合は一年以上経っても涙が出てきてしまいます。
だから、うまく話せなくてもいいのだと思います。

それに、悲しみを理解してくれるかと言うとそうでもない人もいます。

⑤「思い出す時間」をあえて持った

忘れようとするより、思い出す時間を持つほうが、私には合っていました。
写真を見たり、いた頃のことを考えたり。でも辛い。

思い出すと悲しくなりますが、その悲しさは、ちゃんと存在を確かめる作業のような気もします。避け続けるより、少しずつ向き合うほうが、後から楽だったかもしれません。

⑥ブリーダーサイトで代わりの猫を探しまくった

空白が静寂が恐ろしくて毎日泣いていた時、唯一集中して涙も引っ込むほどガン見していたのが子猫のブリーダーサイトでした。

そのサイトを見ていない間はことあるごとに涙涙。1週間毎日母を困らせていました。

そのブリーダーサイトで見つけたのが「しぃ」ちゃんでした。

サイトに掲載してすぐに私がコンタクトを取ったらしく、すぐお迎えすることができました。

⑦「しぃ」ちゃんのお世話でいっぱいいっぱいにした

成猫になったいまでこそ下痢はしないものの、子猫時代の「しぃ」ちゃんはよく下痢をする子でした。何回か病院に連れて行ったくらいです。

下痢をするたびにお尻周りの毛を拭いてあげたり、小さい体ですからどこに潜んだかわからなくなって家じゅう探しまくったり、体が入らないように隙間を埋めたり。

ごはんを医師監修の元、ブリーダーに言われたものから変えたり、とにかく忙しくしていました。

頭の中は「しぃ」ちゃんのことでいっぱいで、でも頭元に「そー」ちゃんがいない夜が怖かったりぐちゃぐちゃでしたね。

ゆっくりでいい。 そう決めたことが、結果的にいちばん効いた気がします。

立ち直れないと感じるのは、おかしいことではない

「いつまでも引きずっている」と感じる人がいるかもしれません。
でも、それはおかしいことではないと思います。

ペットロスに「正しい期間」はない

何ヶ月で立ち直るべき、という基準はありません。 猫と過ごした時間も、関係の深さも、人それぞれ違います。だから、回復のペースが違うのは当然なのだと思います。

数日で日常に戻る人もいれば、何ヶ月もかかる人もいます。
どちらも、間違っていません。

何か月、何年かかろうと辛さが響くのは、それだけ精神的支柱だったのでしょう。
私でいうところの「そー」ちゃんと「しぃ」ちゃんのように。

つらさが続くときは相談していい

ただ、つらさがあまりに長く続いたり、
生活に支障が出たりするときは、無理をしないでほしいと思います。

眠れない、食べられない、何も手につかない。

そういう状態が続くなら、専門家や医療機関に相談するのは、
弱さではなく現実的な選択かもしれません。

ペットロスは、一人で抱えきれないこともあります。 頼れる先を知っておくことも、日常を取り戻す一歩だと思います。

結論だけ知りたい人へ|要点まとめ

  • 看取り後、日常はすぐには戻らない。それは自然なこと
  • 最初に来るのは悲しみより「生活の空白」であることが多い
  • 「生活の空白」を埋める次のペットを探してもいい。
  • 世話の道具を片づけるタイミングは自分で決めていい
  • 生活リズムだけは保つと、落ち込みが深くなりにくい
  • 思い出す時間を持ち、小さな用事を一つずつこなす
  • 回復に締め切りを設けない。つらさが長引くなら相談していい

さいごに

猫を看取った後の日常は、急に色が変わったように見えます。
やることがなくて、視線が空いた場所を探して、それでも朝は来ます。

日常は、たぶん「戻る」というより、少しずつ「作り直す」ものなのだと思います。

その歩幅は、自分のものでいいのだと思うんですよね。

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この記事を書いた人

「双極性障害」「老猫介護」「ペットロス」「脳疲労」。

このブログでは、
混合状態や在宅生活の中で感じたことを、
猫たちとの暮らしと一緒に記録しています。

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