双極性障害の混合状態は、軽躁のように活動的なのに内面は不安定という危険な状態です。
どうも双極性障害と診断されて約十年。
リチウムとてんかん薬を飲み続けているリセツです。
昔に比べれば、自分が躁状態に入ったときは分かるようになりました。
活動量が増え、しゃべりすぎ、眠らなくても平気な気がする。
そういうときは、とにかく寝ます。
薬を飲んで、寝て、寝て、寝まくる。
躁の反動でくる大きな鬱をできるだけ小さくするためです。
これは十年かけて、ようやく身についた対処法です。
しかし——本当に厄介なのは「混合状態」です。
「これ、自分もそうかもしれない」と感じた方へ
→双極性障害チェックについてはこちらで整理しています
双極性障害の混合状態とは?
双極性障害の混合状態(混合エピソード)とは、
躁とうつの症状が同時に、あるいは短期間で入り混じって出る状態を指します。
元気なようで元気ではない。
落ち込んでいるのに、じっとしていられない。
私の母はこう表現します。
「アクセルとブレーキを同時に踏んでいるみたい」
まさにそれです。
混合状態の症状:焦燥感と混乱
混合状態のとき、私はとにかく焦燥感が強いです。
何かしなければいけない気がする。
でも何をすればいいのか分からない。
頭の中はこうなっています。
・今、何をしようとしていた?
・本当は何が必要?
・優先順位は?
・やるべきことは?
答えが出ないまま、思考だけがぐるぐる回る。
一見、考えているようで整理ができていません。
以前こう説明されました。
「思考量は過剰(躁寄り)なのに、実行と整理の機能が落ちている(鬱寄り)状態」
これが双極性障害の混合状態の怖さです。
エネルギーはあるのに、方向が定まらない。
止まりたいのに止まれない。
睡眠=回復ではないこともある
躁状態は睡眠である程度ブレーキがかかります。
しかし混合状態は、寝ればすぐ回復、という単純なものではありません。
寝ても、起きた瞬間から焦燥感が戻る。
これは「怠け」ではありません。
症状です。
混合状態に気づきにくい理由
躁は周りが気づきます。
「ちょっと飛ばしてない?」と言われて、自分も「あ、そうかも」となる。
鬱も分かりやすい。
起きられない。動けない。世界が重い。
でも双極性障害の混合状態は違います。
自分では気づきにくい。
躁とうつの症状が同時に、あるいは入り混じって出る状態。
エネルギーはあるのに、どこか苦しい。
頭は回るのに、落ち着かない。
私は在宅ワークに挑戦しようと必死になっていた時期がありました。
スキルを身につけなければ、と焦っていました。
当時は「前向き」だと思っていた。
でも振り返れば、あれは混合状態でした。
前向きだから動いていたのではない。
焦燥感に突き動かされていたのです。
無理せず進むための方法はこちらにまとめています
軽躁寄りの混合状態?私の具体例
朝4時に起きる。
夜11時に寝て、自然に目が覚める。
そしてそのままYouTubeを開き、スキル習得の動画を見る。
午前4時ですよ?
今までの私なら考えられない。
12月と1月はド鬱で、昼の12時を過ぎても起きられない日があったほど。
それが今は、
・4時〜7時 作業
・8時〜12時 作業
・午後に2時間睡眠
楽しさは10段階で10。
止めたくない。
「躁の間にやらなきゃ」という思考。
これは医学的に見ると、軽躁(軽い躁状態)にかなり近い特徴です。
特に重要なのは「睡眠欲求の低下」。
双極性障害では、
- 睡眠時間が短くても平気になる
- 早朝覚醒しても活動してしまう
- 疲労感を感じにくい
といった変化が起きます。
そして、ここが最も重要です。
双極性障害において“睡眠を削る”ことは悪化の引き金
睡眠不足は、躁も鬱も悪化させます。
特に軽躁のときは、
「眠らなくてもいける」
「今のうちにやらなきゃ」
と感じやすい。
でもこれは、脳が過活動状態に入っているサイン。
一時的には生産性が上がります。
気分も良い。
しかしその後、
大きな反動鬱が来る可能性が高い。
双極性障害で一番ダメージが大きいのは、
「高さ」ではなく「落差」です。
今の私の状態を整理すると
・楽しさ10/10
・睡眠削り
・作業を止めたくない
・今のうちにやらなきゃ思考
かなり軽躁寄り。
でもまだ、
・自分を客観視できている
・2週間この状態はマズいと分かっている
アクセル全開。
でもハンドルはギリ握れている。
これは混合状態、もしくは軽躁初期の「まだ戻れるゾーン」です。
今できることは何か?
根性ではありません。
覚悟でもありません。
回復です。
つまり、
寝ること。
動けない日がある方はこちらも参考にしてください
起きられない日の対処はこちら
4時に起きてもすぐ活動しない。
二度寝する。
最低7時間は横になる。
双極性障害の治療において、
睡眠は薬と同じくらい重要だと言われます。
安定とは、
躁で稼いで鬱で失うことではなく、
小さく安定して積むこと。
同じような症状を感じているあなたへ
・楽しくて止まらない
・でもどこかで「これマズいかも」と分かっている
・睡眠を削っている
その感覚があるなら、まだ間に合います。
断言しましょう。
「今日は寝る」
「7時間は横になる」
「何もしない時間を作る」
それが寛解への第一歩かもしれません。
今の私は、楽しさ10の軽躁寄り。
でも、寝ます。
それが未来の自分を守る選択だからです。
双極性障害の混合状態については、症状やしんどさ、対処までこちらのまとめ記事にも整理しています。
寛解は「ハイテンション」ではない
上記で私の醜態をさらしておいてなんですが、「もう寛解したかも」と思ったタイミングで混合が来ることがあります。
十年も服薬しているのに。
それでも来る。
主治医は言います。
「高い躁の波ではなく、低い鬱の波で安定してほしい」
双極性障害における寛解とは、
ハイテンションで元気な状態ではありません。
派手な元気さよりも、小さな安定。
混合状態は、その安定を崩す最大の敵かもしれません。
もし今、焦っているなら
これを読んでいる方へ。
「何かしなきゃ」と強く思っているとき。
でも頭が整理できないとき。
それは向上心ではなく、混合状態のサインかもしれません。
私もまだ途中です。
寛解には遠い。
でも躁に気づけるようになったように、
混合にも少しずつ気づけるようになると信じています。
双極性障害の混合状態は、
怠けでも性格でもなく、症状です。
まずはそこから。
同じような状態に悩んでいる方へ
混合状態のリアルはこちら
しんどいとき、私は猫に救われることもありました
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