双極性障害で攻撃的になるのは躁じゃない?混合状態と鬱のややこしさ

つらい日


1. 双極性障害で攻撃的になるのは躁だけではない

こんにちは。こんばんは。リセツです。

双極性障害で「攻撃的になる」と聞くと、たぶん多くの人は躁を思い浮かべるのではないでしょうか。
元気すぎる。自信過剰。喋りすぎる。イライラする。たしかにそれもあります。実際、双極性障害では躁や軽躁のときに、異常に気分が高まるだけでなく、強いイライラや怒りっぽさとして出ることもあるそうです。

でも、私の実感としては、それだけでは全然足りません。
むしろ一番厄介なのは、鬱っぽいのに攻撃的なときです。
しんどい。重い。何もしたくない。けれど、なぜか怒りだけは強い。焦燥感だけはある。ちょっとした一言に刺さる。頭では「そんなことで怒るなよ」と思っているのに、感情だけが先に飛び出してしまう。

これ、かなりややこしいです。


2. 混合状態の攻撃性は「苦しさの出口がない」感じに近い

私は今まで、混合状態のことを「アクセルとブレーキを同時に踏んでいる状態」と書いてきました。
それは比喩ではあるのですが、かなり現実に近いです。脳の中だけがガーッと空回りしていて、前に進みたいのに進めない。音だけがうるさい。エンジンだけが無駄に熱い。なのに、生活としては全然まとまらない。

その状態だと、攻撃性も変な形で出てきます。

たとえば、私は混合状態がひどいとき、頭の中がとっ散らかります。
「今何をしようとしていた?」
「何をしなければいけなかった?」
「本当は何をしたかった?」
「何が必要?」
そういう問いが、答えの出ないままぐるぐる回る。
だから焦る。焦るのに、何も進まない。
この“進まなさ”が、自分に向くと自己嫌悪になり、人に向くと攻撃性になります。

つまり、怒っているというより、苦しさの出口がなくなっている感じです。


3. 鬱っぽいのに攻撃的、というややこしさ

しかも厄介なのは、本人がそれを「鬱」だと認識しにくいことです。
鬱と言うと、一般的には静かに沈んでいる状態を思い浮かべますよね。
でも実際には、うつ状態って悲しいだけではなく、イライラ、落ち着かなさ、焦燥感、怒りっぽさとして出ることもあります。双極性障害でも、躁とうつの要素が同時にある状態があると説明されています。

だから、「攻撃的=躁」と決めつけると、たぶんかなり見誤ります。

私自身、攻撃的になったときに「今の私は躁なのか、鬱なのか」と考えたことがあります。
でも後から振り返ると、むしろ鬱寄りだった、ということが何度もありました。
元気だから怒るのではない。
しんどいのに止まれないから怒る。
脳が過活動なのに、整理と実行が追いつかないからイライラする。
そういう感じです。


4. 周囲にも自分にも誤解されやすい

これ、周囲にも誤解されやすいです。
外から見ると、怒っている人って「元気そう」に見えることがありますから。
言い返す力がある。表情も強い。声も出る。だから「落ちている人」には見えにくい。
でも中では全然違う。エネルギーが余っているというより、消耗の仕方が荒いだけ。
神経がむき出しになっているだけ。
そういう日があります。


5. 攻撃的になったあとの自己嫌悪

私がきついのは、そのあとです。
攻撃的になったあと、だいたい自己嫌悪が来ます。

あの言い方はまずかった。
そんなに怒ることじゃなかった。
またやってしまった。
やっぱり私はダメだ。

こういう反すうが始まると、もうしんどいです。
しかも、その自己嫌悪が次の波を重くすることもある。
双極性障害って、気分の上下そのものもしんどいんですが、その波に対する自分の反応でもさらに消耗します。


6. 怒りを飲み込み続けて限界になることもある

ただ、攻撃性の出方は一つではありません。
私は、表に出る怒りだけではなく、内側で煮詰まっていくパターンもあります。

相手から傷つけられた。
言い返したいけれど飲み込むしかない。
でも、その「飲み込む」がだんだん苦しくなる。
内心では「ふざけんな」と思い始める。
私は悪くない、という思いだけがどんどん膨らんでいく。
そして最後には、相手との関係を断ちたくなる。

こういう形で攻撃性が出る日もあります。
表面上は静かでも、内側ではかなり煮えている。
だから一見落ち着いているように見えても、実際には全然落ち着いていないことがあります。


7. 対処法は根性ではなく、まず睡眠

ではどうするか。

正直、根性ではどうにもなりません。
むしろ根性を出すほど悪化します。
私が一番大事だと思っているのは、やっぱり睡眠です。
双極性障害では睡眠がかなり重要で、気分の波とも深く関係します。
躁やうつでは睡眠の変化が大きな特徴として挙げられていますし、混合状態でも睡眠や思考の乱れが伴います。

「今のうちにやらなきゃ」
「今日は動けるから詰め込もう」
この発想が出てきたときほど危ないです。
とくに攻撃性が強い日は、脳がかなり消耗しているか、過活動に入っているか、その両方かです。そういう日に人と話しすぎる、決断する、何かを断定する。だいたいろくなことになりません。

だから私は、危ない日はまず寝る方向に持っていきたいです。
それが無理でも、刺激を減らす。
人と距離を置く。
予定を減らす。
「今日は回復日」と言い聞かせる。
それくらいしかできない日もあります。
でも、それでいいと思っています。


8. ライフチャートで見えてくること

あと、ライフチャートはやっぱり助かります。
私は気分を五段階でつけていますが、攻撃的だった日をあとから見返すと、だいたい山の前後か、混合っぽいところにいます。
その日の自分は正しいと思っていても、並べると「ああ、このへん危なかったんだな」が見えてくる。
記録しているから完全に防げるわけではありません。でも、少なくとも「性格が悪いから怒った」とは思わなくなりました。
波の中で起きていたことなんだ、と少しだけ距離を置いて見られるようになります。


9. 今日、攻撃的になってしまった方へ

今日、攻撃的になってしまった方へ。

もし今、些細な一言が刺さるなら。
人に優しくできないなら。
何もできていないという苦痛があるのにイライラが強いなら。
それは、あなたの性格の問題ではなく、脳がかなりしんどい状態なのかもしれません。

もちろん、何を言っても許されるわけではありません。
でも、まず必要なのは「自分は終わってる」と決めることではなく、今かなり危ない波の中にいるかもしれないと気づくことだと思います。


10. 波に気づけることは前進

双極性障害で大事なのは、完璧に穏やかでいることではなく、波に気づくことです。
攻撃的になる日も、あとから見れば手がかりになります。
「あ、このパターンは危ない」
そう思える回数が増えるだけで、未来の自分を少し守りやすくなります。

私もまだ途中です。
10年薬を飲んでいても、いまだに混合状態や鬱寄りの攻撃性に振り回されます。
でも前よりは、「あ、これはただ怒ってるんじゃない。かなりしんどいんだ」と思えるようになってきました。気づいたならばすぐ頓服を飲む。これが少しずつできるようになってきました。

今日も生きているだけで十分です。


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